原因不明のめまい

全体の約25%

めまいの見分け方

(耳が原因の場合)

意識 はっきり

目がまわる回転性

(脳が原因の場合)

意識 ぼんやり ふらふらと浮遊感

※手足の痺れ、呂律が回らない、飲み込みが困難など

めまいの原因分類

抹消性(内耳関連)

約50〜70%

❶良性発作性頭位めまい症

約20〜40%

➡︎短時間の回転性めまいが特徴。三半規管内で剥がれた耳石が転がることで平衡感覚が乱れて起こる。

薬物療法は通常不要

➡︎ 耳管置換法でリハビリする。

参考:ご自身で行う運動療法

抗ヒスタミン薬

消化管運動改善剤(吐き気止め)

❷メニエール病

約5〜15%

➡︎めまい、耳鳴り、難聴の反復発作。

内耳血流改善薬

➡︎ 内痔の血流を改善し、リンパ液の代謝を調整することで、めまいや耳鳴りを軽減。

利尿薬

➡︎内耳のリンパ液の過剰な貯留(内リンパ水腫)を減らし、発作の頻度を抑える。

ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)

➡︎ 内耳の炎症や免疫反応を抑え、めまいや難聴を改善。

ビタミンB12製剤

➡︎耳鳴りやめまいの軽減に使う末梢神経障害治療剤。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬

➡︎ 急性期の重いめまいに使用。

漢方薬

➡︎ 水捌けの悪い体の環境(腎虚)を改善する。

❸前庭神経炎

約5〜10%

➡︎急性で持続する回転性めまい。

❹内耳炎

約5〜10%

➡︎感染や炎症によるめまい。

中枢性(脳・神経系関連)

約10〜20%

❺脳卒中(脳梗塞・脳出血)

約3〜7%

➡︎特に高齢者で、急性めまいの原因として重要。緊急性が高い。

❻椎骨脳底動脈循環不全

約2〜5%

➡︎血流不足による一過性のめまい。

❼片頭痛関連めまい

約5〜10%

➡︎若年層や女性で比較的多い。

❽脳腫瘍や多発性硬化症

1%未満

➡︎稀だが重篤。持続的なめまいや神経症状を伴う。

その他(循環器・代謝・精神性)

約20〜30%

❾起立性低血圧

約5〜10%

➡︎特に高齢者では一般的。立ち上がり時にふらつく。

(10)  心疾患や不整脈

約2〜5%

➡︎血流不足によるめまい。

(11) 不安障害・パニック症

約5〜15%

➡︎非回転性のふらつき感や慢性めまい。

(12) 低血糖・貧血・脱水

約5〜10%

➡︎全身状態の影響で生じる。

(13) 薬剤性副作用

約2〜5%

原因不明 約25%

PPPDって何?

うつ病の症状の一種と定義される傾向

ぐるぐるめまいのメニエール病や頭を動かした時の良性発作性頭位めまい症と違い、脳過敏症候群(うつ病)、機能性ディスペプシア(急性胃腸炎)、過敏性腸症候群(IBS)などと同じ神経系疾患とされ、現在のところ、他の疾患同様に特効薬はありません。
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そのため、病院では抗うつ剤を処方する傾向にあります。

日本耳鼻咽喉科学会会報より
「PPPDに対するSSRI/SNRIに関しては、抑うつや不安症の有無にかかわらず有効であり、精神作用以外の奏功機序が考えられている。投与量はうつに用いられる量の半量程度で有効とする報告が多い。」

PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)

SSRI(抗うつ剤)

SNRI(抗うつ剤)